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ニセモノの感情の存在を知る①【交流分析講座-発達障がい】

今回の交流分析講座から「ラケット感情」についてご紹介します。

ラケット感情という名前を聞いたことありますか?
これは少し複雑な感情様式で、私たちの理性を邪魔して、ストレートな感情表現を妨げてしまう頭の中に巣くうマフィアのような感情ともいわれています。

私たちはいろいろな感情を日常で味わうのですが、その中に混ざりこんで、健康的で健全な感情とは一線を画していながら、見分けがつかないものなのです。
ただ、その存在を知って、そういう感情があるんだと気づくことで、頭の中のマフィアを遠ざけることができるのです。

今回の講座では、そんなラケット感情に気づきそれを追い払っていくことに取り組んでいきました。追い払うにはまずは敵をよく知る必要があります。

敵の得意技
その①
あなたの理性的行動や思考を妨げる。
なぜならラケット感情を味わいなさい、それが最優先!と、まくし立ててくるから。そして、あなたにまったく整合性の取れない行動をとらせるから。

その②
自然に感じた感情なんかあっさりと捨てさせ、自己理解から遠ざける。
なぜなら、代用の感情といわれるように、お母さんに否定されたあなたの自然な感情よりも、お母さんが認めてくれた偽りの感情のほうが価値があるよと言ってくるから。

その③
ラケット感情を現わせば、他人をコントロールできるよとささやく。
なぜなら、かつて幼少期にこの感情を爆発させたら、周りのいい大人が自分の言いなりなったでしょっと言ってくるから。

その④
健全な雰囲気やくつろぎの時間はくまなくイヤーな雰囲気に塗り替えていく。
なぜなら、それは慣れ親しんだ気分とはほど遠いから。皆にもあなたの慣れ親しんだ空気を味合わせてあげなさいとけしかけてくるから。

その⑤
当然のことのように、理不尽な要求や行動を取っていいよと許可をだす。
なぜなら、まるでポイントをため込むかのようにラッケト感情を味わうことを我慢させ、爆発の機会を待ちわびているから。そろそろポイントを理不尽な要求や行動に換金できますよ!と、お知らせしてくるから。

うーん・・・以上を読んでなかなか手ごわそうに思えたかもしれません。
もちろん一筋縄ではいかないこともあるでしょうが、ワークを通して自分に気づき、この不埒な感情を手放していく過程には、沢山の自己発見があるように感じます。今回の参加者の方々もなるほどと言った納得感が得られたようです。