
認知行動療法講座「スキーマ」
本日は認知行動療法講座から「スキーマ」についてのお話です。
皆さんスキーマという言葉を耳にされたことはありますか?
スキーマとは、データベース関連や、ファイル形式、あるいは建築関連、心理学の分野など、幅広く用いられているもので、そのモノの「構造」を示しています。
要するに、このデータベースは、このファイル形式は、この建物はどんな作り方をされているのか、何で構成されているのかを表すのが、スキーマなのです。
心理療法である認知行動療法で示す「スキーマ」とは、考え方の構造のことです。
認知行動療法では、私たちは自分や他者や世の中に対しての考え方に基本構造を持っていると考えます。しかし、私たちはその構造にはほとんど気づかずに日々を送っています。気づいていないことなのですが、実はそのことで、人生に不都合な影響を引き起こしていることが可能性が多々あるのです。
本講座ではワークを通して、各自の考え方の構造を詳しく見直し、不都合な影響が出ないような構造に変容させていくことに取り組みます。
今回、受講された方々からは、「スキーマが見つかって、すっきりした。」「自身のとらえ方のパターンが理解できた」などの感想が出ていました。
スキーマを改善することは一気にとはいかない面もあるのですが、スキーマを見つけ出すことは、自身への理解が深まることだともいえるのではないでしょうか